概要
CopyQをUbuntu 24.04 LTS環境で自動起動させるための方法をまとめました。
※x11はレガシーなシステムで、セキュリティ的にはあまり推奨されない環境になっているようです。今回の記事ではCopyQ実行時のみに環境変数を渡す形にして配慮しているつもりですが、自分自身も精通しているわけではないので、この記事を参考にするかの判断は自己責任でお願いします。。。
試行錯誤
Ubuntu環境でCopyQを導入したのですが、当初はコピーしてもCopyQ内に反映されませんでした。
調べたところ、Ubuntuのウィンドウシステムがwaylandになっていることが原因になっていそうです。
waylandだとクリップボードの制御がセキュリティ的に厳しくなっていて、例外的にCopyQをレガシーなx11環境下で動かしてクリップボードの情報を取得できるようにします。
これを実現するため、当初は./zshrc(zshをデフォルトに設定しているため)に以下のコードを追加していました。
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しかしこの設定だと、ターミナルからの起動はx11環境下で起動でき、クリップボードを認識しましたが、自動起動したCopyQはうまく認識できませんでした。
さらに調べたところ、自動起動はzshrcとは別の場所から起動しているようだったので、逆にzshrcで記載してターミナル経由で起動させると二重に起動させてしまうことになっていました。
解決策
まず、CopyQを開き、設定の全般メニューから「自動的に起動」にチェックを入れておきます。
そうすると~/.config/autostart/下にcopyq.desktopというファイルが作成されるので、それを好きなコードエディタで編集します。
色々書いてあると思いますが、その中にExec=copyqという行があるので、以下の記述に置き換えます。
Exec=env QT_QPA_PLATFORM=xcb copyq
こうすると、自動起動の際もxcb(=x11)で起動するように設定できます。 rebootしてそのまま様子をみていると、CopyQが起動し、実際にコピーした情報がCopyQで確認できます。
以上